透明なゆりかご ネタバレで青い目はなぜ？無料で読むならこちら

透明なゆりかご ネタバレで青い目はなぜ？無料で読むならこちら

産婦人科では出産だけでなく、妊娠・中絶・流産などにより様々な人の思いが交錯し、喜びや、怒りや、悲しみであふれています。

そんな現場をリアルに描いた物語がここにあり、すべての人に読んでほしい作品です。

今回は「透明なゆりかご ネタバレで青い目はなぜ？無料で読むならこちら」と言うテーマでお届けしていきます。

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透明なゆりかごのあらすじ

透明なゆりかごは、主人公である沖田さんが高校生の頃にお手伝いしていた産婦人科医院で起こったことをもとに描かれています。

産婦人科では、ただ生命の誕生の喜びだけでなく、さまざまな苦しみや、苦労や、悲しみなどの思いがあふれています。そんな産婦人科で沖田さんが体験した出来事の一つをご紹介します。

透明なゆりかご 青い目、金髪の赤ちゃんはなぜ？【ネタバレ注意】

これは沖田さんが産婦人科でお手伝いをしているときの出来事です。その日の妊婦さんの関口さんの分娩は順調に進み、男の子を出産しました。いつもはすぐにお母さんに赤ちゃんを見せる院長ですが、その日は違っていました。

やっと赤ちゃんをお母さんに見せたその時、関口さん（20歳）の表情は固まります。なんと生まれてきた赤ちゃんは夫婦のどちらにも似ていない、青い目、金髪の男の子だったのです。

透明なゆりかご ネタバレ！浮気か？

そして、やはり関口さんは旦那さんに浮気相手の子供だと責められます。黒髪、黒い瞳の日本人ではありえない、青い目、金髪の赤ちゃんに、当然周りの人も、関口さんの浮気を疑います。関口さんはそのことを否定し続け、ショックで母乳も出なくなってしまいます。

そんな中、沖田さんは関口さんのショックで号泣する姿や、関口さんの必死な姿に、関口さんが嘘をついているとは思えず、関口さんを励まします。沖田さんの励ましにより関口さんは積極的に育児指導に取り組むようになり、退院するときには元気を取り戻していました。

関口さんは退院後、自分の中に外国の血が流れていないか親戚を調べてみたり、できることを尽くして原因を探ります。

しかし、手掛かりは見つからず、周りには可愛い可愛いと褒められる一方で、関口さんはどんどん追い詰められていくのでした。そんなときさらに、旦那さんから離婚届を突き付けられます。

関口さんが病院を訪れなくなり２年後、沖田さんはその時の子供を見かけ、関口さんに再開します。沖田さんはそこで、関口さんからその後の衝撃的な事実を打ち明けられるのでした。

透明なゆりかご ネタバレ!!青い目 驚きの結末ネタバレが・・・

関口さんは、旦那さんの実家に赤ちゃんを連れて出産の報告に行きました。そこでもまた、関口さんは責められます。どんなに旦那さんの子供だと主張しても、信じてもらえず、離婚するように言われてしまいます。

その時、赤ちゃんに向かって「敬ちゃん」と語りかけるおばあちゃんが現れます。その方はキヌさんといい、旦那さんの身内の最高齢の親戚（89歳）でした。

敬ちゃんについて詳しく聞くと、旦那さんのおじいちゃんには兄がいたことが判明します。しかもおじいちゃんの両親はなんと、ロシア人（父）と日本人（母）なのでした。敬ちゃんこと敬一郎さんは生まれた時から青い目、金髪の男の子で、周りの子にいじめられていたそうです。

そして16歳の時に勘当同然で一人満州に行ったのでした。　満州で成功して、キヌさんとは手紙でやり取りをしますが、戦争が終わってロシア兵に追い立てられ、帰国後すぐに入院して、30代のうちに亡くなってしまうそうです。

キヌさんが持っていた敬ちゃんの写真が、赤ちゃんにそっくりだったことで、関口さんの主張は信用されて、親戚一同に謝罪をされるのでした。

その後、関口さんの赤ちゃんは成長するにつれて、どんどん旦那さんの顔に近づいていき、関口さんの願いとは裏腹にせっかくの青い目、金髪は失われ、小学校一年生になるころには旦那さんそっくりになるのでした。

【透明なゆりかご ネタバレ 青い目】感想

昨今、浮気や不倫などがよくニュースで取り上げられるようになりましたが、この物語を読んで、母親にとっては自分から生まれた子が自分の子供で間違いないのはわかりますが、父親が自分の子供だと信用するには、母親を信用することがまず大切だと感じました。

ただ、今回のケースでは、まさか自分たちの身内に外国の血が流れていると思っていなかった2人に起こった出来事だったのである程度仕方がないとも感じます。

本来なら、憧れの金髪碧眼の赤ちゃんが生まれて喜ぶところですが、自分でも説明がつかない状況で、誰にも信じてもらえず、関口さんはとてもつらい思いだったと思います。この時代では、DNA鑑定もあまり知られておらず、費用もかなり高いものだったようです。

逆に、今ではDNA鑑定も有名になり手軽にできるようになっているので、子供のDNA鑑定を生まれた時に実施することを義務化させるのもアリではないかと思います。そうすることで、父親にとっても自分の子供だと確信が持てるようになり、勘違いによって不幸になる家族や子供が少しでも減るのではないかと思います。

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