透明なゆりかご 保育器にいる2歳のネタバレ!おかしいと言う声も
透明なゆりかごの妊娠・出産・育児などの子供にまつわるストーリーが作者の実体験をもとに描かれています。そこには喜びだけでなく、悲しみや憎しみもありとてもリアリティあふれる作品となっていて、命について改めて考えさせられる内容です。
すべての人に読んでもらいたい作品の一つです。
透明なゆりかごで気になる内容として、「保育器にいる2歳の赤ちゃん」が話題になっています。今回は、保育器にいる2歳の赤ちゃんのネタバレについてお伝えしていきます。
Contents
透明なゆりかの基本情報
主人公の沖田さんが産婦人科にまつわる実体験を描いたストーリーです。妊娠や中絶、赤ちゃんのことが基本的には描かれていますが、4巻の第26話「置き去りの子」では保育器に入った2歳の大きな赤ちゃんにまつわるストーリーが語られています。今回はそのお話をご紹介していきます。
保育器にいる2歳の赤ちゃんの詳細
沖田さんが高校の病院実習で、NICU(新生児集中治療室)に行った時のお話です。NICUの保育器といえば未熟児など特別な措置が必要な赤ちゃんが入っているイメージでしたが、そこには何の機械にもつながれていない、ひときわ大きい赤ちゃんが1人いることに沖田さんは気が付きました。主任の丸山さんに聞いてみるとその赤ちゃんは2歳になる赤ちゃんだということが判明します。
2歳の赤ちゃんがいる保育器いる理由をネタバレ
2年前、とある妊娠27週の妊婦さんが自宅で急に倒れて意識不明になりこの病院に救急搬送されてきました。すぐに帝王切開をして赤ちゃんは何とか助かりましたが、1300gの未熟児で重症仮死でした。それでその子はすぐにNICUにやってきました。残念なことにお母さんはその日のうちに亡くなってしまいました。
旦那さんは急な事態に混乱して席を外したっきり戻ってきませんでした。
その後ご両親などにも連絡は取るが、誰も会いに来ませんでした。赤ちゃんは今はNICUからもう出られますが、脳に障害があるかもしれなくて、その場合重心施設に移ることになり、今は重心に空きがないため2歳になる今もNICUにいます。
それを聞いた沖田さんは、こんなの子供をNICUに捨てたのと同じだ、どうしてそんなひどいことができるんだろうとショックを受けます。その様子を見た丸山さんはあまり患者に感情移入しない方がいいと伝えます。
どんなに親身になって手を尽くしても、容体が急変したり、毎日のように子供がなくなる日が続いて、ノイローゼになって倒れたことがあり、そのことから患者とは一定の距離を置いた方がいいということを感じたそうです。ただ、丸山さんはそんな看護師の立場をわきまえつつできる限りの愛情を患者に与えているのでした。
透明なゆりかご 保育器の2歳児にまさかの結末をネタバレ
そんな時一組の男女が病院を訪れ、丸山さんに土下座していました。話を聞くと、男性はあの時に席を外して戻ってこなくなった父親で、女性は今の彼女でした。あの日妻を失った男性は混乱してしまい、奥さんが死んだ理由ばかり考えるようになりました。
そのうち子供ができたせいで死んだんじゃないかと思うようになり、子供なんか最初からいなかったと思うようになっていったそうです。そんなとき今の彼女と出会い、優しく受け入れられ、別れる覚悟で、すべてを彼女に打ち明けることにしました。そのとき彼女は子供に会いに行こう、きちんと向き合おうと言ってくれたそうです。そして病院を訪れました。
病院で子供に障害があること、また丸山さんから厳しい言葉をもらいます。しかし、彼女はは子供を救いたい、家族として幸せにしてあげたい、実の子以上に大切にするので私を信じてくださいと言います。そして、何度も話し合いの結果、実の父親と彼女の元に2歳の赤ちゃんは行くことになります。
最後のお別れの時に、丸山さんは子供のために強くなりますという彼女に向かって、強くなくていいから、ゆっくり時間をかけてこの子を見守ってください。子育てが少しでもつらくなったら無理はしないで人に頼ってください。その分たくさんの愛情をかけてあげてください。
幸せにしてください。これだけは約束してください。と泣きながら訴えます。見送った後、丸山さんは沖田さんに子供を幸せにできるのは親だけだということを語ります。そして沖田さんは丸山さんの涙は、悲しみの涙ではなく、願いの涙であると感じます。どうか丸山さんの願い通り幸せになってくれますようにと思うのでした。
「透明なゆりかご 保育器 2歳」の感想
妻を失ったショックで我が子を忘れてしまう親がいることにショックを受けました。しかしそれ以上に他人の子供で、しかも障害のある子どもを受け入れようとする彼女の強い思いに感動しました。きっとこれからたくさんの困難が周りの子供以上にたくさんあると思います。
我が子ならまだしも、よその子に対してそこまで本気で愛情を注ぐことができるのか、とても難しい問題だと思います。その後どうなったかというのは描かれてはいませんが、丸山さんや沖田さんの願い通り、幸せになっていてほしいと感じます。そして産婦人科やNICUなど生命に携わるこの仕事がとても精神的に大変なものだと改めて感じさせられるストーリーでした。
透明なゆりかご 保育器にいる2歳のネタバレ!おかしいと言う声も!についてでした。
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